作品データ&基本情報
- ストーリー性の強い作品を楽しみたい!(と言いつつバッチリエロいので安心です!)
- W不倫でしか味わえない関係性に触れてみたい!
- 破滅的なセリフで構成された激しいセックスでヒロインのミスミを感じたい!
作品レビュー
ストーリー性が強く、更にエロさも十二分に兼ね備えた隙のない作品
この作品を知ったきっかけは作者のみみすまさんのツイートがきっかけでした。
いつか原作者公式R18音声作品がリリースされることを心待ちにしております!
記事執筆時点で2.3万回も表示されているので、もしかしたら見かけたという方もいらっしゃるかも知れません。
小説を書かれている方の音声作品ということで気になって購入してみたのですが、ストーリー性が強く、作中にはBGMによる演出もあり、情感たっぷりな内容でした。
各トラックの始めにタイトルコールがあるのが珍しいと思いましたが、これから始まるシナリオの期待感を高めてくれます。
ヒロインのミスミと、心情に合わせた雰囲気のBGMに切なくなってしまう。手を伸ばせば届きそうなのに、触れるとこの関係が壊れてしまいそう…
もどかしくてちょっと切ない心の距離を感じさせながらも、体の距離はお互いのパートナー以上に近く感じられる。
そんな浮気でしか続けられない関係が体験できます。
ストーリー性が強い分、えっちな成分が弱いのではないかという心配は一切無し!むしろストーリーがあってこそ成立する衝撃的なセリフ回しと、つばきりむさんによる熱演でメチャクチャ燃えます!
これが処女作とのことですが、そんなことを全く感じさせない丁寧な作りに感心しきりでした。
この先はトラック1、トラック3のちょっとしたネタバレを含んだ内容となりますのでご注意ください。
![【KU100&W浮気】ミスミとキミの幸せな浮気性活 [みみすま福耳旅団]](https://h-ero-library.com/wp-content/uploads/RJ01472558_img_smp2.jpg)
『裏切りセックス』に思わず没頭してしまうこと間違いなし!
トラックリスト
![【KU100&W浮気】ミスミとキミの幸せな浮気性活 [みみすま福耳旅団]](https://h-ero-library.com/wp-content/uploads/RJ01472558_img_smp4.jpg)
![【KU100&W浮気】ミスミとキミの幸せな浮気性活 [みみすま福耳旅団]](https://h-ero-library.com/wp-content/uploads/RJ01472558_img_smp5.jpg)
ミスミのタナトスの中、微かに見えるエロスに心を掴まれる
懐かしのバーでミスミに声をかけられ…
冒頭でも触れましたが、トラックの始めにタイトルコールがあります。上記のトラックリストのタイトルをミスミが元気に読み上げてくれ、バーのオシャレなBGMが鳴っている。R18の音声作品にはなかなかない始まり方に引き込まれます。
シーンはミスミに声をかけられるところから。ミスミの仕事の話や旦那との関係、あなたと彼女(サヤカちゃん)の話題から盛り上がり、お酒が進んでいきます。
そろそろ終電というところでホテルへ行くことに…
ミスミは旦那を、あなたは結婚まで考えている彼女をそれぞれ裏切るという共通点があります。それがこの作品の重要な部分でもあり、エロシーンでの強烈なスパイスにもなるところに心が昂りました。
プレイ中のミスミは、バーでの雰囲気とは驚く程にかけ離れており、破滅願望的なセリフが現れます。
「うちのっ……旦那はっ! あんっ! 泣いてぇ、あんっ!泣いて……死んじゃうかもっ!」
「すごい心、痛むけど……あんっ!心痛むの……人間らしくて……んんっ!ふふ。興奮しちゃう……んだ。」
この後、もっと強いセリフが随所に存在します。ちょっと驚きはしたものの、つばきりむさんの演技が本当に素晴らしく、二人がつながっている間だけは、他の存在を全て否定して自分たちが最高に気持ちよければそれでいいという情動でお互いの腰を打ち付けていきます。
ここでパートナーへの背徳感を超越した快感を理解し、それがまだ1トラック目であることに気付いたとき、この先の展開に大きな期待が生まれました。
それからも逢瀬を重ね、浮気から不倫へ
激しいセックスの後、次のトラックの始まりとともに聴こえてくるタイトルコール。
会話からエッチへのギャップもいいのですが、エッチが終わった余韻からの元気なタイトルコールもクセになります。
トラック3では浮気から1年。彼女であったサヤカが妻になっても逢瀬を重ねていきます。ドライブデート中にミスミが東京の景色を眺めながら
「そんな光の向こうに、たくさんの人の人生や生活があると思うと、一見無機質に見える東京も。温かい、命に溢れてる素敵な場所なんだって思える……」
と、突然生への思いを馳せます。破滅的なセックスを繰り返してきた彼女から垣間見える”生”へのちょっとしたセリフが印象的です。
が、結婚直後の初不倫セックスは一際破滅的で、生命を賭けたかのような激しいセックスが脳を焼きます。
「サヤカちゃんがぁ、んんっ! 手首切って、死んじゃったぁ……!うちの旦那も傷ついて、飛び降りて、死んじゃってぇ、ふたつの死体の横でぇ!んんんっ! キミはおサルさんみたいに、腰降ってぇ! んっ!ああんっ! 私すっごい、気持ちいいのぉ!」
快楽に溺れている今だけは全てを捨ててもいいと思えるような激しさ。トラック1の時点からどんどんエスカレートする喘ぎ声と破滅的なセリフに、私は完全に飲まれてしまいました。
この先も更にエスカレートしていくのは勿論ですが、ミスミがさらけ出していた死の欲動(タナトス)の中、グラデーションのように生の本能(エロス)が少しずつ見えてくる展開がとても魅力的です。これは実際に聴いて確認していただきたいですね。
新しい”ヘキ”を見つけることができて感謝!
普段はもっと現実離れしたNTRや逆NTRを聴くことが多いのですが、今回のようにきっちりと浮気 / 不倫 と明示された作品を聴く機会はありませんでした。
ましてやストーリー性が強いことでエロシーンにのめり込めるかという心配もあったのですが、全くの杞憂でした。
むしろこの作品を聴くことで、浮気でしか描けない関係性を発見でき、ミスミの普段の会話とセックス中のギャップ、そしてみみすまさんが作中に用意されるシチュエーションに驚きながらも、ミスミという沼にズブズブと沈んでいくのでした…
沼に沈んでいくのに浮気以外の関係性を築くことはできないもどかしさ。
他の作品にはないであろうシチュエーション。
この2点に心を掴まれ、これまでにない”ヘキ”を見つけることができてしまった…という点においてもミスミに幸せをもらってしまったと実感しています。
